方言の会話例(五十音順) 「あがらっしゃい」・「あがっしゃい」 お上がりください・お召し上がりください 会話例 「よあがりだがら、んぐは。」「ほだい急がねで、あがらっしゃい。お茶と漬物でもあがっしゃい。」
「あどつぁま」 仏様 ( 仏壇 ) 会話例 「んーぼこんどき、ばんちゃの生まれたしぇさ、あどつぁまおがみえって、もらたまんじゅ、んーめいがった。」
「いだますえ」 惜しい ( もったいない ) 会話例 「ぶじゅぐっだがら、かぇぶん投げでエガは。」「ほだな、いだますえごとすんな。直して使うべ。」
「うまいさげ」・「むがさり」「つかえする」・「うんつころ」 縁談がまとまったときの祝宴・結婚式・招待する・分量が多いこと 会話例「おだくこの春うまいさげだってな。なえだて、めでたいな。」「むがさりさ、つかえすっから、うんつころ飲んでけろ。」
「エのまえ」・「えさばや」 自宅の前の家・魚屋 会話例 「お宅のエのまえさ、何でぎんのや。」「えさばやでぎるんだど。んまい魚くいっだな。」
「えんつころ」 わらで編んだ赤ちゃんを入れるかご 会話例 「おまえだんぼこんどき、えんつころさはえて、おっきぐなったなよー。」
「おつけっこら」・「しぇめっこら」・「かくれんぼ」 おしくらまんじゅう・鬼ごっこ・かくれんぼ。 会話例 「今日なにして遊ぶべ。みなしておつけっこらでもすっか。」「ほだなより、しぇめっこらすっべ。んねごんたら、かくれかぇんこでもヱえよ。」
「かなづぎ」・「くらすける」・「けっから」 げんこつ・たたく ( 打つ ) ・くらわせる 会話例 「なんぼ言ってもわがらねごんたら、かなづぎでくらすけでけっからな。」
「じぇね」・「かえりしぇん」 お金・釣銭 会話例 「かーうー。あでくず引がしぇでけろなー。じぇね、なんぼだっけ。」「一回十円だ。かえりしぇんいるが。」
「しぇる」・「こげる」・「もげる」 冷える・凍える・とれる(落ちる) 会話例 「大雪で、そのうえしぇるさげ、手足の指先こげるす、耳などもげるよだ。」
「じょばらっこ」・「つこげあった」 小魚 ( 小さな子ども ) ・あてがはずれた ( 損をした ) 会話例 「網たがて、ざっこしぇめ行ったけど、じょばらっこばりかがて、つこげあった。」
「すっぽろげ」・「いだぐする」 落っこちる・怪我をする 会話例 「学校のイチョウの木さのぼて、すっぽろげで、いだぐしたど。」
「そばえる」 甘えること ( 子どもがぴったりと寄り添って離れたがらない様子 ) 会話例 「おらえのんぼこ、おっきぐなってもぞばえでばりえで、だめだなよ。」
「たでる」 ( ドアを ) 閉める 会話例 「寒ぐなてきたさげ、はやぐ戸たででけろ。」「戸あげて、空気の入れ替えしてんだず。」
「はだづ」・「ばんかだ」 始める ( 再開する ) ・夕方 会話例 「あんまりいっぷく長くしているど、ばんかだなっさげ、はだーずべ。」
「ぱっぱい」(「すけっち」)・「あっぱらげ」 面子(めんこ。ボール紙などを円や四角に切り、絵などをかいた子どものおもちゃ)・まるはだか ( すっからかん ) になること。 会話例1 「学校がら帰ったら、ぱっぱいであそばねが。」「んだな、今日はほんこするべー。」 「ばんげ」・「くだい」・「うっがいころ」・「んめ」 夜・食いたい・多い・うまい 会話例 妻「ばんげ、なんずころ、しぇさくる。」 「びだまげ」 大敗・惨敗 会話例 「日曜日、ソフトボールの試合してきたんだげど、二〇対一で、びだまげしてきたはー。」
「へらり」・「がったんにぁ」 おしゃべり ( スピーカー、宣伝ラッパ ) ・知ったかぶりする人 会話例 「あえずは、へらりでがったあんにぁだけ、あんまりしゃべらねぇほうがええぞ。」
「かえっぱり」 少しだけ ( それだけ ) 会話例 「おらえでは、五人も子どもいだんだげ、ほえつっぱりもらても、どうにもならね。もっとえっぱいもらてんがねど。」
「ほだえ」・「わらわら」・「いで」 そんなに・早く ( 急いで ) ・痛い 会話例 母「ほだえ汚してきて、わらわらすかえねど、おずねぐなるは。なにしてきた。」
「ぼんぼこり」 土煙・砂ぼこり 会話例 「昔は砂利道だったがら、車通った後は、ぼんぼこりたって、前めねぐなったもんだ。」
「まつぽい」 まぶしい ( 太陽が直接目に入って、目を細めたくなる状態 ) 会話例 「今日は天気良すぎでまつぽいな。俺さもほのサングラス貸してけろや。」
「まるぐ」・「たがく」・「こわい」 束ねる・持つ・疲れる 会話例 「はいも堀り終わたら、みしょからまるいで、たがてきてけろや。」「われげんと、こわくてやんだは」
「やおす」・「よい」 順番に ( 順送りに ) ・結い ( 契約 ) 会話例 「今年、役員回ってきたず。」「おめぇ、やおすだもの、すかだねぇべ。去年のよい、かえさんなねっだな。
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