6. 塚野目 ( つかのめ ) B 遺跡( 8 世紀末 奈良〜平安時代)

 

【塚野目 B 遺跡に関する参考図書】
−川崎利夫先生「天童の歴史散歩」より−

昭和 57 年 9 月、塚野目集落から東へ 200m の畑地から偶然1基の 石棺 ( せっかん ) ( 注 1) が発掘された。 扁平 ( へんぺい ) な石材を箱形に組み合わせた石棺で、内部から出てきた土器片から 8 世紀末のものであることが分かった。

いまは平地になっているが、もともと 墳丘 ( ふんきゅう ) ( 注 2) があったのであろう。この 辺 ( あた ) り一帯に 円墳 ( えんふん ) 状の塚(土を盛り上げ、小高くなったところ)があったらしく、塚野目の地名もここからきたのかもしれない。

( 注 1) 石棺 ( せっかん ) :石づくりのかんおけ。

( 注 2) 墳丘 ( ふんきゅう ) :土を盛り上げた墓。